引かれ者の小唄

パートタイムギャンブラーの記録

2020・天皇賞春・予想

青葉賞は本命に押したヴァルコスが2着に頑張ってくれましたが、メイショウボサツフライライクバードは撃沈。オーソリティは分かりますが、フィリオアレグロを持ってくるレーンJには脱帽です。

気を取り直して明日からはついに6週連続のGⅠが始まります。気持ちとしては、毎週的中できるように頑張って予想していきます!

今週は天皇賞・春です。以下長文の予想……ではなく「妄想」です。

 

■予想

◎⑭フィエールマン

〇⑫シルヴァンシャー

▲④ダンビュライト

買い目:馬連流し④ー⑭¥600 ⑫ー⑭¥400

 

■理由

今日の京都は直線は追い風もあったか、差しが届く状態。芝のレースはスローでもハイでも、基本的に全て後方から脚を使って上り3F1・2位を記録した馬が連帯。この状態は踏まえて予想したい。

まずは展開。天皇賞・春の展開は、ダンビュライトの単騎でのスロー逃げを予想する。

理由はいくつかある。まずは展開を左右するキセキの脚質。ここ最近出遅れが続いている本馬。今回は武豊に乗り替りということもあり、逃げが復活するかどうかという面でも注目されているが……僕はキセキは逃げない可能性の方が高いと思う。

キセキは逃げていたときもそもそもゲートの出がいい馬ではなく、川田Jがガシガシ追いながら二の脚を使って逃げさせていた。つまり、ゲートをうまく出せても逃げるかどうかはジョッキー次第で判断できるということになる。

では今回騎乗する武豊の考えはどうか。武豊のコメントは以下の通り。

(1週前の追い切りは)CWコースで乗ったんですが、さすがにGIホースという、良い動きでしたね。状態の良さは伝わってきました。折り合いが難しそうですし、ジョッキーからすると、いろいろ課題が多いのかなというイメージはありますね。スタートと折り合いが大きな課題だと思います。初めて乗りますし、先入観を持ちすぎないようにというか、自分の感覚も大事に乗りたいという感じで、今は思っています。

 

【天皇賞・春】栗東レポート キセキ(武豊騎手) | 競馬ニュース - netkeiba.com

 

ここで大事なのは逃げ宣言をしていないということ。無理やり解釈すれば、「折り合いが難しそう」「先入観を持ちすぎない」というコメントあたりからは、無理に逃げさせずに折り合いをつけて中団から…とも解釈できるが、そこまで無理して解釈しなくてもいい。

キセキがゲートをうまく出るか、武豊が逃げを選択するかは誰にも分からないのだ。ということは、キセキが逃げる未来と逃げない未来、いずれも確定していないことになる。明日僕たちがどんな世界にいるかは分からないわけだが、キセキが逃げる世界に居合わせる可能性は低いものだと考えられる。

というのも、キセキが逃げるためには、キセキがゲートをうまく出て、かつジョッキーが逃げる競馬を選択する組み合わせが必要になってくるからだ。つまり、以下の四象限のうち、キセキが逃げる状況は、キセキAと武豊Aの組み合わせしかない。そのほかの3つの組み合わせは全て逃げないということになる。

キセキA:ゲートをうまく出る キセキB:ゲートを出ない

武豊A:逃げをチョイス 武豊B:控える競馬をチョイス

大きく分けると4つある世界のうち、キセキが逃げる世界が明日訪れる可能性は4分の1しかない。4回中3回はキセキが逃げない世界になるので………と、ここまで長々と書いてきたけれど、大法螺なので適当に流してください。笑

まぁでも、キセキが逃げない可能性は割と高いかなとは本当に思ってます!

で、キセキが逃げないとなると、ハナを切るのはダンビュライトしかいなくなる。ほかに前に行きそうなのは同厩舎のスティッフェリオくらいだが、陣営は溜める競馬を示唆している。

オールカマーのあとは前に行って甘くなっていたので乗り方を変えてもらったが、それがいい方に出たようでレース内容は悪くなかった。中団あたりでうまく脚をためて運びたい。(音無師)

こうなると逃げるのはダンビュライトしかいない。そしてその逃げはスローな逃げになる可能性が高い。理由は陣営のコメントと、松若君の過去の騎乗。先ほどと厩舎は同じだが、ダンビュライト陣営のコメントは以下。

 1周目に坂があるので、そこで気合をつけるとハミをかんでしまうからフワッと乗ることが大事になる。2週続けてケイコの動きは申し分ないし、去勢効果にも期待したいところ。(音無師)

 松若君の過去の騎乗についていえば、ここ1年で松若君が2000m以上の芝レースで逃げた回数は20回(2-3-1-14 単勝回収141円/複勝回収91円)。そのうちスローじゃなかった(前半5Fが後半5Fより早かった)のは5回だけだ。先の調教師コメントや、他に主張する馬がいないことを考えると、スローな入りからレースが進行していく可能性が高いといえるだろう。(仮にスタンド前でペースを上げて大逃げ…なんてことになったらものすごく面白いが)

と、ここまでに書いてきたことを一言でまとめると、

今年の天皇賞春はスローでダンビュライトの楽逃げになる可能性が高い

と、ただそれだけです。笑

なので昨年と同じような感じで、バックストレッチからレースが動いていく感じになるのをイメージしています。そうなると、やはり軸として考えやすいのはフィエールマンですね。末脚を使える形も、今日の馬場傾向にも合っています。

対抗に挙げたいのは、長々と書いたダンビュライト……ではなく、シルヴァンシャー京都大賞典では初のオープン挑戦が重賞戦。ただ、前有利な馬場を追い込んで3着(逃げたのはダンビュライトで2着)と健闘。それ以来半年ぶりのレースですが、調教は動いているし、これまでも基本的に感覚を開けて使われてきた馬なのでその辺りは問題ないと見ます。

日経賞組と阪神大章典組は、差し有利な展開で差してきた馬たちが上位進出してきており、しかもGⅠ級では底を見せている馬ばかり。それを踏まえると、底を見せておらず馬場バイアスを跳ね返して重賞好走した本馬は非常に魅力的に映ります。早めマクリのデムーロJ騎乗も、バックストレッチから動くレースをイメージすればプラスに捉えたい。フィエールマンと共に突っ込んでくるイメージで対抗とします。

単穴には今度こそダンビュライト。騙馬の去勢初戦の回収率が悪いことは百も承知で単穴です。調教は抜群に動いており、先週の調教後馬体重も問題なさそうだったので、去勢効果はプラスにしか出ていないことを信じてみます。ただ、普通のスロー逃げだと普通にフィエールマン&後続に飲み込まれてしまいそうなんですよね。今日の馬場的にも。なので、松若くんがビートブラックする(大逃げする)くらいの思い切った騎乗が出ればワンチャンス、という感じでしょうか。ビートブラックのときは、折り合いに専念してポジションを上げないオルフェーヴルにマークが集中していたから前がノーマークであぁなったので、今回は正直ちょっと難しいかなという気はしていますが…。

キセキはもうここずっとかなりのズブさを見せているで、バックストレッチから動くレースでスムーズに動けるかが不安です。ユーキャンスマイルは想定する展開には合っていそうですが、乗り難しい馬なのでテン乗りの浜中Jが向こう正面でスムーズに動かせるか。両馬とも2番人気ほどの信頼度はないかなと思います。ほかを見渡すと、どの馬も帯に短し襷に長し…というわけで、前述の2頭を対抗・単穴としました。シルヴァンシャーとダンビュライトが同時に来る絵は考えづらいので、フィエールマンを軸として、両馬に馬連で流します。

 

いやはや、たくさん無駄なことを書きました。笑 最初に書いたとおり、予想というより妄想ですね。外れたら恥ずかしくなりそうなやつですが、こういうのって、書いているときが楽しいからいいんです。でも、馬券が当たるともっと楽しい。

当たりますように!