引かれ者の小唄

パートタイムギャンブラーの記録

東京・ダート未勝利戦・傾向と対策

明日から東京開催が始まります。開催が変わると、馬券戦略も練り直しが必要になります。ふだんは同条件やなるべく近い条件での過去走分析を中心に馬券戦略を組み立てることが多いのですが、開催替わりとなると同条件や近い条件がないこともしばしば。特に中山→東京の開催替わりは来る馬の傾向がガラッと変わるイメージがあります。

そこで、今回は各馬の実績が少ない未勝利戦でどう予想戦略を組み立ててればよいのか、Targetのデータをもとに考えてみます。

Targetではいろいろなことが調べられるけれど、ポイントを絞ったほうが有用なデータが得られます。

今回は、東京ダート未勝利戦各コース(1300m、1400m、1600m、2100m)について、①勝ち馬の傾向(脚質と上がりの観点から)②前走場所・距離などの影響の2点に絞って見てみたいと思います。前走場所・距離については、その場所・距離でどのようなレースをしたかまでは調べ切れていないので、あくまで傾向としてご理解ください。

個人的には、中山→東京替わりが特に気になるので、そのあたりで何か得られれば。

なお、Targetのデータは2015年1月1日~2019年12月31日までのものを使用しています。

だらだら長いので、目次も設置しておきます。では、以下よりどうぞ。

 

 

0.比較対象

これから見るデータの前提として、ダート未勝利戦(2・3歳)全体の勝ち馬傾向を見てみます。

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ダート未勝利勝ち馬傾向

Targetで表示される脚質は少し特別です。2角・3角・4角で1度でも先頭に立った馬のことです。道中ずっと先頭にいた馬という意味ではありません。次いで、前から数頭ごとのグループで先行・中段・後方などと別れるイメージです。マクリは2角や3角で後方にいるけれど、4角で先団についている馬です。

御覧の通り、逃げが圧倒的に強いですね。次いで先行・マクリのグループが強い。やはり強烈な決め手を持つ馬が少ない未勝利戦では、前の方にいるということだけでも大幅に有利だということでしょう。

上がり3Fを見ると、シンプルに早い上がりを使える馬が強い。これも当然ですね。

これをベースにして、以降のデータを見ていきます。
 

1.東京ダート1300m

①勝ち馬の傾向

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東京ダート1300勝ち馬傾向

前にいる馬、早い上がりが使える馬が強いのは全体の傾向と同じ。直線の長さからか、若干中段グループの成績が上がっている。いっぽう、上がり~5位までの成績も上がっている。直線が長いが、前有利は変わらないため上がり最速レベルでなくとも押し切れることが表れている。単回値・複回値が低いということは、固い決着が多いということか。

 

②前走の影響

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東京ダート1300前走場所

前走ローカルおよび中山コースの成績が悪い。

 

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東京ダート1300前走距離

圧倒的によいのは、前走同距離組の成績。勝率・連帯率・複勝率・回収率全てが優秀。1300って東京でしかやらないので、一度走る経験値が大きいのかも。未勝利ダ1300は経験者有利というのは覚えておきたい。

 

2.東京ダート1400m

①勝ち馬の傾向

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東京ダート1400勝ち馬傾向

ほぼ1300と同じ傾向。

 

②前走の影響

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東京ダート1400前走場所

ローカル・中山の成績が悪い。中京の成績がよい。直線距離の長さが影響しているだろうか。

 

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東京ダート1400前走距離

施行数の多い1200の成績が悪い。1800mの成績はもっと悪い。同距離>距離短縮>距離延長という順の成績になっている。500m以上の距離短縮も回収率はよいが、データが少ないので何ともいえない。

ここではやはり経験値有利ということと、1200でスピードを見せた馬や1800でタフさを見せた馬よりは、バランスのよさそうな馬を狙ったほうがよいといえるかもしれない。

 

3.東京ダート1600m

①勝ち馬の傾向

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東京ダート1600勝ち馬傾向

逃げの成績が顕著に低下している(それでも強いけど)。また、中団・後方からもわずかにだが届くようになっている。

上がりも、上位3F組の成績が明確に上昇している。

 

②前走の影響

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東京ダート1600前走場所

こちらは、1400ではよかった前走中京の成績が悪い。かわりに中山はやや良化。

中京が悪いのは、レースの施行時期や間隔の問題などがあるかもしれない。

 

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東京ダート1600前走距離

前走1200の成績が壊滅的。同距離>距離短縮>距離延長の順の成績。距離短縮組の成績もまずまずなので、上がりを使えるスピードを前提とした、若干のタフさが求められるといえそう。

 

まとめ

ざっくりとまとめてみます。

 

■東京ダート1300
・前にいる馬、早い上がりを使える馬が有利
・前走中山でもそこまで割引しなくてよい(ただし、人気しそうなので見合うかは別)
・前走同距離を使っている馬が非常に強い

 

■東京ダート1400
・前にいる馬、早い上がりを使える馬が有利
・前走中山とローカルは割引、前走中京は評価(!中山替わり要注意!)
・前走1200・1800の馬は割引(!中山替わり要注意!)
・前走同距離を使っている馬がある程度強い
・500m以上の距離短縮が穴をあけることもあるかも

 

■東京ダート1600
・前にいる馬はそこそこ有利
・早い上がりを使える馬はとても有利
・前走中山でもそこまで割引しなくてよい
・距離延長組は大幅割引、特に前走1200組は買ってはいけない(!中山替わり要注意!)

 

なーんとなく傾向が見えてきた気がします。これが週末の予想に生きるかどうか。消し馬や危険な人気馬を見つけたりするのには少し使えるかもしれません。

さて、これから出走表見て予想タイムです。最近馬券が不調なので頑張りたいところ。

ではでは皆さん、よい週末を。