引かれ者の小唄

パートタイムギャンブラーの記録

2019・買える騎手・買えない騎手

仕事がない正月休みということで、2019年の競馬を振り返りつつ、2020年の競馬に対する戦略を練る。

まず僕は競馬については分からないことだらけ。なので勉強するしかないのだが、本日はそのうちの一つ、騎手についてちょっと調べてみようと思い立った。

よく「〇〇は下手」「〇〇は乗れる」などと、騎手の騎乗に対する感想をネット各所で見るが、僕には映像を見て騎乗の良しあしを把握する目が備わっていない。(菊花賞武豊・ワールドプレミアは好騎乗だったなぁとか、感想程度に思うことはあるが…)じゃあどうやって判断するか。ここはシンプルに過去の統計に頼るのがよいだろう。

過去の統計から未来のことを把握するのは困難だが、ある程度の傾向くらいは見えるはずで、印象値に頼るよりはよいだろう。ということで、2019年の各ジョッキーの騎乗成績を芝・ダート別に調べてまとめてみた

その一端を以下にメモしておく。

 

 

■調べ方

今回は複勝の回収値と、単勝の適正回収値(毎回同額を賭けた場合の回収値でなく、毎回同額の払い戻しを受けるように賭けた場合の回収値)に着目して、各ジョッキーの騎乗成績を調べてみた。

複勝回収値が高いジョッキー=人気によらず安定して複勝圏内に来たジョッキー

単勝適正回収値が高いジョッキー=人気によらず安定して勝ってきたジョッキー

ということになる。それぞれの値が低いジョッキーはその逆だ。

実際には、人気よりも走ることが多いジョッキーもいれば、人気馬を確実に走らせそれ以外は案外なジョッキーもいるかもしれないが、おおよそ前述の定義でよいと思う。

それぞれの値はどのくらいが良し悪しのラインになるかというと、控除率単勝複勝とも20%なので各値とも80%が買える/買えないのラインとなる。

ただし、サンプル数(=騎乗数)が多いジョッキーで400超、少ないジョッキーで30程度(騎乗数30以上のジョッキーを対象とした)と、数が十分といえずブレがある可能性もある。

ということで、買える/買えないの線引きが難しいところだが、今回は以下のラインを設定した。

①買える騎手=複勝回収値・単勝適正回収値ともに85以上の騎手

②買えない騎手=複勝回収値・単勝適正回収値ともに75以下の騎手

 *騎乗回数30以上の騎手を対象とした

 *単勝オッズ100倍以上の馬は外れ値扱いで除いた

 *2019年のデータをTARGET frontier JVで調査

このほかにもさまざまな条件を設定することが可能だが、このくらいざっくりとしたラインを設定したほうが馬券には生かしやすい気がする。

なお、数値は芝・ダート別に出してみた。素人目に見ても、芝とダートで乗り方は変わってきそうな気がするので。

この傾向が2020年も続くかは分からないし、厩舎への所属状況やエージェントの有無などでもガラッと状況は変わるので数値を安易に鵜呑みにすべきではないが、参考程度に見てほしい。それでは以下よりどうぞ。

 

■買える騎手・芝

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19買える騎手_芝

配色のセンスについては許してほしい。ちなみに騎乗数でソートしている。表の上にいるジョッキーほど競馬新聞で目にすることが多い名前になっているはずだ。

リーディング上位(10位以内)陣からは北村友一川田将雅がランクイン。川田Jなんかは人気を背負うことが多いにも関わらずこの成績というのは圧巻だ。北村Jも今年G1を3勝という躍進にふさわしい成績。ただし、2名とも来年はさらに人気を背負うはずで、馬券購入者としてはそこを嫌うというのは十分に考えられるところ。

注目したいのは、騎乗回数が多く複回値・単適回値がいずれも100を超えている若手の西村淳也・菱田裕二・川又賢治あたりか。特に減量も消えている菱田Jの今後には注目したい。

ちなみに、ここに名前がない=買えない騎手ではないのであしからず。ルメールJ・福永Jもよい成績を残しているのだが、さすがに人気が勝ちすぎているのか単適回値が80を若干割り込んでいたので、リストからは外れた。

 

■買える騎手・ダート

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19買える騎手_ダート

リーディング上位からは武豊松山弘平がランクイン。あんまり詳しくないけど、確か武豊ルメールと同じエージェントなんですよね。芝の有力馬はルメールに、ダートは武に…なんてこともあるのかもしれない。松山弘平は圧巻の成績。まだまだ若いし、そこまで爆発的な騎手人気はまだしてきていないので、来年も買い時は続くかもしれない。ほか、幸英明あたりはイメージどおりか。田辺裕信は特にダートのイメージはなかったかも。

若手に目を移すと、芝の買える騎手でも名前が見えた横山和生もランクイン。芝・ダート問わず今後に注目したい。

 

続いて買えない騎手編を…といきたいところだが、長くなったのでひとまずここで切る。買えない騎手はまた明日。