2021・日本ダービー・予想
2021年日本ダービー
◎エフフォーリア
○アドマイヤハダル
◎は説明不要。嫌う要素も少なく、馬券に絡む可能性は最も高いと思う。
○が今回の僕の勝負馬、アドマイヤハダル。現時点で13番人気50倍オーバーと舐められている。
主な理由は前回のブログを参照してほしい。
前回のブログではステラヴェローチェの名前も挙げたけれど、馬の適性と皐月賞の負け方を見ると、アドマイヤハダルを上に取りたい。なぜかを以下に見ていきたい。
ステラヴェローチェは好走した朝日杯FS・皐月賞ともに、前が厳しくなったレースを後方で溜めて、直線はイン突きで上位に食い込む競馬。中山2000mでも自らのパフォーマンスは一定以上発揮できたように見えた。つまり、ダービーでパフォーマンスを上げてくる要素は少ないと見た。もちろん好走することもあると思うけれど、皐月賞からダービーへの上げ幅はアドマイヤハダルの方が大きそうだ。
アドマイヤハダルはトビが大きな馬で、加速に時間がかかるところがある。皐月賞での競馬を見ると、ダービーでの巻き返しは必至に思えてくる。論より証拠。アドマイヤはダルのレースを1戦ずつ振り返ってみようか。
なお、画像は全てnetkiba様のレース映像のキャプチャを引用。問題があれば速やかに削除します。
まずは20年8月Ⅰ日・新潟芝1800mの新馬戦。新馬戦としては遅くはないペースを先行して1着。残り600mから福永騎手が必死に追ってじりじり伸びるという反応の遅さを見せているのが印象的だ。
2歳新馬 レース映像 | 2020年8月1日 新潟5R レース情報(JRA) - netkeiba.com
2戦目は20年10月24日の東京芝1800mのアイビーS。過去の同レースと比較すると前半が速いレース。良馬場発表ではあるが、この日は途中まで東京芝は雨の影響で稍重。直線では横の馬に寄られて、乾いてきたとはいえ若干状態が悪い内に押し込められるやや不運なレースだった。とはいえ、ここで多少流れるレースを経験できたのはよかったのではないかと思う。
アイビーステークス(L) レース映像 | 2020年10月24日 東京9R レース情報(JRA) - netkeiba.com
3戦目は20年12月12日の阪神2000mエリカ賞。前半5Fが64.0秒という超ドスローのレースを2番手で折り合いをつけながら追走し、ラスト5Fを13.0-12.0-11.8-11.1-11.5と、きちんと加速しながら脚を使い切る上りでまとめて勝利。正直、特に強いという内容でもなかったが、ドスローで折り合いをつけながら走れることは証明した。写真は省略。
4戦目は21年3月20日の阪神2000m若葉S。僕としてはこのレースがハイレベルだったと思っている。前半5F61.8秒でそこそこよく流れながら、上り3Fを33.7秒でまとめる快勝。ぜひ映像で見てほしいが、大外を回って4角から直線、直線からゴールへとぐいぐいと加速していく様が見事なレースだった。たぶんこの走りがアドマイヤハダルの得意な走りで、この走りを発揮することができなかったのが皐月賞だった。
若葉ステークス(L) レース映像 | 2021年3月20日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba.com
そして21年4月18日中山芝2000mの皐月賞。道中最内を追走できたのはおそらく馬場的にはよかったのだろうが、中山の3角から4角でインから外に持ち出す形は実に窮屈さを感じさせる走りで、若葉Sの伸びが見られないのも無理がないことだと思う。
直線に入ってようやく外に出して追い始めるも、若葉Sでのコーナーから段階的に加速する形を見ていると、直線に向いてからでは脚を伸ばしきれないのも無理なく思える。
そして今回日本ダービー。アドマイヤハダルは大外8枠15番を引いて、一般的にはあまりよくない枠と見られるだろう。しかし、若葉Sと皐月賞とのパフォーマンスの落差を見ると、むしろ好枠と僕は見る。
今回はマイルで逃げてきたバスラットレオンが大外枠で、ハナを奪うためにガッツリ出していくことが予想され、ほかの馬もエフフォーリアより前に行く馬が出るだろうからレース全体のペースは割と流れるんじゃないかと予想する。なので、序盤は無理せず、中盤~後方で待機し、4角からじわじわと加速していけば馬券圏内が見えてくるだろう。幸いにも?ダービーでのデムーロといえば後方待機が定位置だ。慌てず騒がずゆったりと乗って、テレビの前の僕を慌てたり騒いだりハラハラドキドキさせてくれることだろう。
アドマイヤハダルで気になる要素は一つだけ。調教だ。
どうも、最終追いきりでデムーロが「抜いた」坂路調教をしたために、もう一本、助手を乗せて時計を出す坂路調教をしているようなのだ。
デムーロ騎乗の追い切りは、時計が平凡な場合にこそ本番のレースで好走する傾向があると、キムラヨウヘイ氏が指摘している。
【ラウダシオン】
— 🏇キムラヨウヘイ (@jou_syou) 2021年3月24日
最終追い切りはデムーロJ騎乗でCW88.0-41.0-12.6という過去最低の超平凡時計
但し、逆に好時計だとRTのAジャスタ4人18着や最近だとMCSサリオス5着など…デムーロJの最終追い切り好時計仕上げはデキ△⇔凡時計はデキ◎の証
※高松宮記念診断は完全版限定公開(https://t.co/dlWuv28RrI) https://t.co/2F4VsWiqLe
おそらく、デムーロ自身が仕上がっていると感じた場合に、「抜いた」調教をするのだろう。なので、今回のアドマイヤハダルは、デムーロが仕上がっていると感じられる状態にあるのだと思うが、そこに追加でもう一本の調教。仕上がっていたうえでのこの調教が吉と出るか凶と出るか……。一応の事実として、アドマイヤハダルの今回の調教後馬体重は、皐月賞を下回っている。
遠征による馬体減りも出そうなので、ダービーでは皐月賞より体重減での出走となるのはほぼ間違いないだろう。印象的には3歳春の成長期での体重減はイメージがよくないが、まぁ、そこで人気が落ちる部分も出てきそうなので、オッズ的な釣り合いは取れそうな気もする。
馬券をどう構成するかは検討中。たぶん10倍前後はつくエフフォーリア・アドマイヤハダルのワイド1点でいい気もしている。あとは、エフフォーリア以外の上位人気馬はかなり切れそうな気もするので、その他の気になる馬を絡ませた3連系の馬券を買うのも面白いかもしれない。
ケンタウルス座で2番目に明るい星「ハダル」の名を冠するも、皐月賞で輝きを失ったアドマイヤハダル。ケンタウルス座が日本で見頃を迎えるのは、5月から8月のようだ。桜の花が咲く季節に翳っていた輝きが、先週のオークスで久々にG1を制したデムーロのエスコートで再度輝きを取り戻すことを期待したい。以上!