引かれ者の小唄

パートタイムギャンブラーの記録

女王を討て! ~2021・安田記念・予想~

 

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突然ですが、

 

インディチャンプ、GⅠ3勝目おめでとう!!!

 

幸いを予め祝うことにより幸福を呼び寄せることを予祝(よしゅく)と言う。僕はインディチャンプの勝利を予め言祝ぐことにより、インディチャンプの勝利を呼び寄せたいと思う。

ということで、今年の安田記念の予想は以下のとおり。

 

◎インディチャンプ:単勝1点

 

主な理由は、絶対女王グランアレグリアヴィクトリアマイルからの中2週での参戦でパフォーマンスを落とすから、というもの。

藤沢厩舎側は、体調について問題ないとコメントを出しているが、競馬の競争体系の中で最上位に位置するGⅠレースを中2週で連戦することに影響がないはずがない。また、グランアレグリア自身、中2週でレースに臨むのは初めて、という不安もある。

厩舎側発言のとおり、レースに出るための体調に問題はないのかもしれないが、ヴィクトリアマイルよりも発揮できるパフォーマンスは落ちると見ている。

以下の画像を見てほしい。今回同様、坂路で追い切った高松宮記念(2着)と今回の追切の同角度でのグランアレグリアのフォームを比較してみた。

 

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(※いずれもnetkeibaさんの調教ビデオより引用)

高松宮記念(G1) 調教映像 | 2020年3月29日 中京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

安田記念(G1) 調教映像 | 2021年6月6日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

 

よく目を凝らしてごらんいただきたい。

高松宮記念のときほど、体が起き上がっていないのがおわかりになるだろうか?

実際に映像で見てみると、体の上下動の動き幅がいわゆる「躍動感」を生んでいることに気づくだろう。今回の追切は、高松宮記念時と比較するとなんとも躍動感が足りない動きに見える。体の起き上がり、蹴り上げられる前足の高さ、いずれも高松宮記念よりも物足りない。もちろん、全然仕上がってない!とか言うわけではないが、絶好調という状態には見えない。

…ただね、正直、映像の角度の問題とか騎手の促し具合の問題とか言われたら反論できない。僕がグランアレグリアを嫌いたいからメガネが曇ってそう見えているのかもしれない。でも、これまでゆったりとした間隔で走って勝ってきた人気馬が、これまでとは違う臨戦過程で望んできたならば嫌うのが常道だろう。

あとね、インディチャンプだって舐められすぎだと思うんだ。昨年のマイルCSはグランアレグリアと0.1秒差の2着。昨年の安田記念ではグランアレグリアと0.5秒差の3着だ。アーモンドアイとグランアレグリアを除けば、古馬マイル路線でずっと主役を張っている押しも押されぬ実力馬。しかもね、昨年の安田記念では推進力を生み出す後ろ足の落鉄がレース後に判明している。

ということは、だ。今回落鉄がなければ、昨年の安田記念比較で0.1秒くらい差が縮まるだろう。(0.5ー0.1=0.4秒差

また、前述の通りグランアレグリアの状態が落ちていれば、さらに0.1秒くらい差が縮まるだろう。(0.4ー0.1=0.3秒差

さらにさらに、日曜日は雨予報。馬場悪化を気にしないピッチ走法のインディチャンプと馬場悪化が苦手なグランアレグリア、それぞれの得意・不得意の差分を合わせて0.2秒くらい差が縮まるだろう。(0.3ー0.2=0.1秒差

 

ここまで緻密な計算により、昨年の0.5秒差が0.1秒差まで縮められることが証明された。残りの0.1秒差は、「予祝」のチカラでも、男の意地でも、好調福永の神通力でも、なんでもいいから適当に縮められるんじゃないかな(笑)

 

その他の馬は、中距離質の馬が多く、この舞台ではグラン・インディより一枚落ちると判断。マイル対応力が高そうなサリオスは体調不安による投薬もあったとのことで状態不安、シュネルマイスターも短期放牧挟んだ臨戦過程に個人的に不安ありで強くは推せず。というか、インディチャンプとそこまで変わらないオッズになりそうなので過剰評価気味かと。

 

とにかく、グランアレグリアに上積みがなく、天候も荒れ模様な今回はインディチャンプにとって大きなチャンス。マイル路線の覇者として喝采を浴びる女王を、落日のマイルチャンピオンが討つ、そんな瞬間を期待したい。