引かれ者の小唄

パートタイムギャンブラーの記録

11/10(日)エリザベス女王杯・予想

さて、やってきました牝馬のグランプリエリザベス女王杯

今週はかなりこのレースのことを考えていた。やはりG1はワクワクする。

考えに考えに考えた結論は……

 

 

■予想

結論から行こう。

◎ラヴズオンリーユー

〇スカーレットカラー

▲ラッキーライラック

△クロノジェネシス

×ウラヌスチャーム

 

上位人気で固まる面白味のない予想になってしまったが、仕方ない。

馬券は◎ー〇・▲の馬連、500円ずつ合計1000円だ。

 

当初はラヴズオンリーユー、スカーレットカラー、クロノジェネシスの順位付けで迷っていた。後傾ラップになりやすいエリザベス女王杯。勝ち馬は2000以上をこなせるスタミナと、早い上がりを使える馬だと思いこの3頭に。

ただ、ここからが難しい。オークスで強さを見せたラヴズ、府中牝馬Sをすさまじい末脚で勝利したスカーレットカラー、秋華賞叩いてエリ女と思いきや秋華賞完勝しちゃうクロノ。

悩ましいところだ。馬に優劣がつけがたいとき、僕たちはどうすればいいのか。

こんなとき、決め手になるのは騎手しかないだろう。

 

ということで、今回はラヴズオンリーユーミルコ・デムーロを信頼する。

このレース、早い上がりを使うのがポイントだと書いたが直線一気では前を行く馬を捉え損ねる恐れがある。三角から四角に向けての坂で楽に加速する逃げ・先行勢を射程に捉えるため、後ろから行く馬は坂を下りながらマクリ気味に加速していくのが最適解となる。17' 18’ のエリ女も前を行くクロスコミアを交わした馬が1着となったが、先行粘ったクロスコミアが2着に入り込んでいる。

そんな難しいレースだが、デムーロは16’ 17'と連覇。昨年も3着と好相性。このレースの乗り方は熟知していることだろう。17'のクイーンズリング(このときは内枠で今回は外枠なので、デムーロじゃないが昨年のリスグラシューが近いか)のような形で差し切る競馬ができればいい。

今年は調子を落としているデムーロ騎手だが、ここは意地を見せてほしい。先日のJBCクラシックのオメガパフュームは不運でハナ差の2着に泣いたが、あそこで見せた気合のマクリを、僕は忘れていない。

 

二番手はスカーレットカラー岩田康誠騎手だ。岩田騎手は過去にこのレース2着4回と好成績を収めている。昨年も、今年も出走クロコスミアで粘って2着。今年はクロコスミアと別れて、より上の素質馬をパートナーにして挑戦だ。

また、もちろんのことだが馬もよい。先に書いたが府中牝馬Sの末脚爆発スカーレットカラーは、この秋の毎日王冠ダノンキングリーを超えるパフォーマンスを見せたものと評価したい。もちろん別レースだから単純比較はできないが、タイム・斤量等見てあながち遠くはないと思う。あえて飛躍していうと、ダノンキングリーを超えたということは、同レース2着のアエロリット越え。つまりは現役牝馬ではアーモンドアイに次ぐ2番手グループの一角に位置付けられる牝馬ともいえる。仕掛け遅れでの4・5着が怖いが、鞍上のレース経験を信頼したい。仕掛けのタイミングさえあえば、岩田騎手の戴冠もあるものと思っている。

 

三番手はラッキーライラックスミヨン騎手だ。今年も来日直後に富士Sでレイエンダを2着に、スワンSではダイアトニックを1着にと重賞戦線で活躍中。この2頭はいずれも末脚を生かす形となったが、ラッキーライラックの場合は先行抜け出しでいかに脚をもたせられるかというところがカギになりそうだ。いわば昨年一昨年のクロコスミア役ができるのがよいと思う。まぁそれでも交わされるから三番手評価なのだが。

馬はどうかというと、秋華賞以降パッとしない順位に見えるが、実はそこまで負けていない。不利があった阪神牝馬Sこそ8着だが、タイム差は0.2。展開的に合わない前二走もタイム差僅差の4・3着。いつ大きいところを勝ってもおかしくはないだけの能力を持っているのは間違いない。フランスNo1の騎手が本馬の新しい一面を見せる可能性は十分ある。

 

四番手はクロノジェネシス北村友一騎手だ。ここは馬のマイナスポイントが見えてしまい評価を下げた。前走の後の厩舎コメントで、前向きな気持ちが高まっているという趣旨の発言あり。かかり癖のある本馬にとっては大きくマイナス。力があるのは間違いなく、54kgの斤量も魅力だが、京都2200m古馬混合戦ともなると仕掛けどころやレース運びを間違えると致命傷になりかねない。

北村騎手はこの一年でG1を2勝と間違いなく成長しており、クロノジェネシスの成長とも重なり応援したい気持ちもあるが、ここでは先に挙げたジョッキーたちの経験が一枚上手だろう。たとえば後ろから行ってマクるような思い切った騎乗ができるかといえば疑問だし、先行抜け出しを狙う場合はラヴズオンリーユー、スカーレットカラーの決め手に勝つには2頭の仕掛けタイミングのミスも必要になると思う。

ということで、本馬が勝つには馬の折り合いをつけたうえで展開が向くような状況になる必要がある。ということで、四番手評価。

 

五番手はウラヌスチャームマーフィー騎手だ。印をつけるなら本馬かクロスコミアかサトノガーネットかというところだが、騎手力と馬の若さを総合的に勘案して本馬を推す。まぁ僕は馬券は買わないと思うけど。

 

以上、エリザベス女王杯の予想。

本レースの実績あるデムーロJと岩田Jが末脚魅力の馬の能力を引き出し1・2フィニッシュが本線。フランスNo1スミヨンがラッキーライラックを粘らせれば連まで、という形。

本当はクロノジェネシスも押さえたいが、1番人気のラヴズを買う以上2番人気は切る一手だろう。きたら泣くしかない。

 

無敗の女王誕生か、古牝馬のスター誕生か、実績馬の復活か、人馬の成長力が他馬を凌駕するか…。

明日が楽しみだ。

当たりますように。